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III「時間の夢」
ブォオオオン・・・
クロノ達はアリスドームのエナ・ボックスで休んでいた。
「・・・クロノ、クロノ、クロノ!!」
「・・・ん・・・」
いつもの光景。
見慣れた顔――母親、ジナだ。
クロノは夢だと思った。
出来る事ならばこの夢をずっと見続けたかった。
だが、しかし現実は違った。
エナ・ボックスは短時間でグッスリと眠れる。
つまり夢もすぐに覚めるのだ。
「おう。あんた、起きたか」
「クロノ、遅いわよ」
・・・現実。
何のために自分が"此処"にいるのか。
どうして自分が"時間"の流れに乗るのか。
それは全て自分が生きているという事を証明する為。
「私達は行くわ」
「ああ、あんたらならいける気がするぜ。気をつけてな」
「るっかサン。ワタシハココデるっかサンノブジヲイノリマス」
「ロボ。お前も行って来い」
「・・・シカシ・・・ココハダレガマモルノデスカ?」
「安心しろ。俺達が死んでも、この人達の未来が変われば死なない。
・・・それに、ここは俺が守る。大丈夫だ」
「・・・アリガトウゴザイマス。デハるっかサン。ワタシモイキマショウ」
クロノはそのやりくりをボーッと見つめながら呟いた。
「・・・ラヴォス・・・」
To be continued...
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