|
※これは私の実話をもとにした小説です。最後まで読んでいただけるとありがたいです。
もし 神様が
私の願い事を
ひとつでも
叶えてくれるなら
強い心がほしいです
どんな強い風が吹いても
どんな大きな波が襲い掛かっても
折れない 強い心が欲しい
自分の大切なものを
守りきれる
そう あのコスモスのような
あの すれちがいコスモスのように
I,始まりの詩〜ハジマリノウタ〜
もしあの時私が強かったら
もしあの時私がみんなの心に思いを届けることができたら
いつも自分に襲われる。自分という大きな影が私に襲い掛かる。夢の中でも
(なんで、あの時もっと頑張らなかったんだ)
いつも、夢の中の自分に襲われる。そして、自分に返す返事はいつも同じ。
(ちがう!私は・・・・・私は頑張った。私はやったんだ。自分にできること を!みんなが幸せになるためには、あぁするしかなかったんだ・・・・。)
違う。こんなの全部ウソだ。自分でも分かってる。逃げていることくらい。
でも、仕方ないじゃない。自分を守らなきゃ。自分を守ることで精一杯なんだ。
私だって、やっと広い広い海の上でもがきながら浮いてるんだ。
これは今から5ヶ月前の話。ここから私の人生は大きく変わったんだ。
中学1年生。西藤 紗希 いよいよ今日は待ちに待った。入学式。8(あんまり楽しみじゃなかったけどネ・・・。)小学生の頃から仲のよかった友達(サチとマリ)と一緒に自転車に乗って中学校へと向かう。まだ春風が肌寒いころなのに、坂道を降りるときの風を切り裂いていく感覚はとても気持ちよかった。
|
|
|