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 REDCOW  - 11/11/5(土) 21:42 -

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0123年3月、コスモバビロニア建国戦争
 宇宙貴族主義を掲げるブッフォコンツェルンが遂に動き出す。
 側面支援を約束したATだが、その活動に結果的に終止符を打ったのはサナリーのF91であった。
 建国戦争は失敗に終わるが、連邦政府は建国運動の失敗という印象付けと引き換えにクロスボーン・バンガードの活動を黙認した。
 以後、クロスボーンはその活動を通して連邦の予算獲得の種とし利用され続けるが、同時に彼らは連邦による木星圏監視の外角機関としても機能し、連邦の目の届かない領域での低予算での監視策として利用される。
 DSAはこの動きに対しても動じること無く、連邦/ブッフォ両者に対して武器や技術提供を続け、連邦との緊密な連携の中で利益を上げた。
 
0124年5月、フォーミュラ計画の掌握
 サナリーの完全勝利となったフォーミュラ計画は、連邦軍の兵器をダウンサイジングしつつ高性能化を果たし、F90シリーズから始まるFシリーズは木星戦役終盤まで活躍するサナリーの主力製品となった。
 ブッフォとの協力関係で実戦投入を進め、その戦術データを元に更に開発を進める形となったクロスボーンシリーズは、これまで間接的にブッフォへOEM供給してきた体制と異なり、DSAとしては初めて地球圏で直接的に関与した出来事であった。
 
0124年8月、木星帝国との協定
 木星圏には長らくDSAとは別の大勢力が存在した。クラックス・ドゥガチ率いるエンパイア・ジュピター(木星帝国)はDSA側への所属はせずに独自の歩みを進めていた。元々地球連邦政府と密接な関係を持ち、木星圏開発で大きなシェアを持つ彼らはDSAと協力せずとも充分な資力を有していた。また、木星という特殊な環境が作り出す高レベルのNT能力保持者は、NTの能力以外にも大きな能力的優位性を持つことが確認されていることもあり、彼らはDSAがそうした様に、それらの人材を活用して独自の組織体型を形成するに至る。
 その力は総当たりで戦闘となればDSAも無傷では済まない。その為、DSAは木星帝国との交渉を進め、平和協定を結ぶことで合意に達する。
 彼らとの合意でDSAは両者間の不可侵を約束し、一般的な通商関係を維持することが約束された。だが、木星帝国はこれだけでは納得せず、DSAに対し彼らが地球圏との戦争に巻き込まれた場合において支援する要求を突きつけられる。DSA側はその条件を承諾し、DSAは木星帝国への側面支援として生産設備の提供等のオプションを提示した。帝国側はDSAの予想外の高待遇に双務化の意思を見せるが、DSA側はその申し出を「侵攻の意思は無い」と断り、帝国側の動きへ期待するリップサービスを行った。
 
0125年1月、F93-Deep spaceの運用開始
 F91の成功を見てサナリーは連邦軍における宇宙戦術兵器の展開見直しについても着手し、大型MAの運用が主立っていた深宇宙向けの高重力対応試験型F93-DeepSpaceの運用を開始する。F92は地上戦向けの兵装を省き、宇宙での高重力環境下でも機動力を確保するための修正を加えた他、高機動性能を維持しつつ攻撃力を確保するための省エネルギービーム兵器開発に着手。
 
0126年6月、クロスボーンとの技術強力
 月のサナリー内で開発された新開発MSのモニターテストをクロスボーンへ依頼。クロスボーンはテストデータの提供を条件に無償で運用サポートを受けられる契約となった。このテストにサナリーはF93の運用情報を元に修正を加えた新開発の深宇宙向けMSであるF94-DS2を提供。F94は一機のみの提供となったが、キンケドゥー・ナウのテストデータは高い成果を出し、F97へ至るまでこの契約は継続される。

0133年某月、木星戦役
 クラックス・ドゥガチ率いる木星帝国が動き出す。DSA側の組織よりも前にその存在を暴かれた木星帝国は、半ばなし崩し的に開戦する他無かった。クラックスは個人的な私怨を元に帝国を築くだけの力を持ったが、木星帝国への攻撃を側面支援したのはDSAの組織だった。彼らは木星帝国の攻撃を最大限に利用し連邦の財政を逼迫させる方向に仕向け、戦力の大幅な減少を待ったが、彼らが目的を達することは良しとはしなかった。
 それは彼らの攻撃では連邦政府がかえって警戒感を強めることを危惧したからだ。彼らは木星帝国を利用することで戦力の温存と、資金力の増強、勢力の拡大を狙い、それは連邦と木星帝国の両方に与することで実現する。連邦/木星帝国の両方に対して商売をすることで膨大な利益を得たDSAは、飽くまで中立の意志を示し木星圏では木星帝国の行動を支持した。
 以後0136年まで続く戦争中はDSA側のMS開発の実験にも格好の機会となり、様々なタイプのMS開発に役立てられた。

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