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【22】黎明 (前)
 冥香  - 06/4/21(金) 13:51 -
  
 見上げると、そこには空があった。

 厚い雲のあいだから時折覗く、灰色の小さな破片めいたものではあったが、確かにそれは空だった。
 かつて、彼が「未来」において見た果てしない青空とは比べるのも憐れな、狭い、くすんだ空ではあるが、それでもこの時代に生きる者たちにとって、それは未来に住まう者たちにとっての青空に優るであろうこと、想像に難くない。

 彼は、視線を地上に戻した。

 一面の銀世界。

 おそらくは、世界を覆うこの色彩が彼の命があるうちに変わることはない。それでも、すべてを拒み続けてきた雪原はいつしか人を受け入れ、「村」と呼ばれるようになり、そして今、そこは「街」として機能し始めるに至った。

 銀世界に、鮮やかな緋色。
 世界が空を得てからも、ごく稀にしか見ることのできない落日で染め上げたかのような、深い紅のマント。この街ではすっかり馴染みとなった、彼を彼と知る、何よりの目印だ。
 雪を踏みしめて、彼は丈高い身体と小さな荷物を街の中心へと運んでいるところだった。すれ違う人々が、彼の姿を認めるつど目を瞠ったり、弾かれたように慌てて会釈をしたりする。
 彼は敬われ、畏れられ、……そして、恐れられていた。何しろ彼は、今となっては世界で唯一の、魔力を持つ人間であったから。彼の、明らかに人のものとは異なる容姿を不審なものと見る者が少なくないことも、また事実。
 街の者たちの態度を、彼は意に介さない。少なくとも、表面上は。畏怖されることにも、異端視されることにも、彼は慣れていた。

 目的地の程近くに、開けた一画がある。「公園」というには粗末なものだが、子供たちがはしゃぎまわるのには充分な、ちょっとした広場だ。
 横切ろうとして、彼はそこで足を止めた。
 子供たちの一群れが、何やら騒いでいる。めずらしくもない光景だが、それを見咎めて、彼はなぜか顔を顰めた。無言で、子供たちの群れる場へと近づく。
 彼に気づいた子供たちが、互いを突っつき合って慌てて逃げ散っていく。いじめっ子たちに囲まれてうずくまっていた男の子が、顔を上げて彼を見上げた。

 「……おじちゃん」
 「また、お前か」
 「おじちゃん」と呼ばれたことを気にくわないと思ったからなのかどうか、彼の声は不機嫌そのものだ。たいていの者は彼のもの言いと表情に尻込みするものだが、この子にはそれがなかった。泥に汚れた顔を、男の子は笑ませた。
 「えへ、ありがと。おじちゃん!」
 「礼を言うよりも、自分で何とかしろ。……以前にも言ったはずだ」
 その言葉通り、これまでも何度か似たような場面に出くわして、結果として彼はこの子を助けたことがあった。

 不愉快だ。と、彼は思う。

 一つには、この子をいじめていた子供たち。
 かつて「光の民」と呼ばれた、天に浮く大陸から来た者たちであることを、彼は知っている。未だ残る差別意識。光と地、それぞれを分かつ定義など、とうに消え失せたというのに。

 二つには、目の前の子。
 不当に虐げられながら、なぜ黙ってそれに耐えるのか。その行為は、自分自身だけでなく仲間たちに対する侮蔑をも認めることだということに、気がつかぬほどには幼いわけではあるまいに。

 そして三つには、自分自身。
 別に正義を気取るつもりなどない。それに寄りかかるつもりも。そんな資格は、自分にはないのだと知っているから。
 弱いものは強いものに取り込まれ、滅するが世の摂理。それでも、数を恃んでそれを己の強さと取り違える者たちに対する不快感は抑えようがない。たとえそれが、子供の喧嘩にすぎないのだとしても。小さな芽も、やがては巨木となり、多くの者たちの頭上に影を落すことになるのではないか。と、そう考えてしまう。知るはずのない未来を知る者の、それは杞憂であるのかもしれないのだが。

 「ごめんね。でもね……」
 彼が気を悪くしたことを察したらしく、男の子の声は小さくなる。
 「でも、何だ?」
 無愛想に、それでも話を聞くつもりはあるらしく、彼は広場の隅に置かれたベンチを示した。翻る紅のマントの後をついて歩きながら、男の子は濁した言葉を続ける。
 「うん、でもね、ボクとあいつらがケンカしちゃ、やっぱりダメなんだよ」
 「…………?」
 ベンチに腰かけて足をぶらぶらさせる男の子に、彼は訝る顔を向けた。
 「えっとね、つまり……、あいつらは『光の民のほうがえらいんだぞ』って言うけど、もしボクが『地の民はそんなこと認めない』って言ったら……、ええと」
 「再び袂を分かち、争うことにさえなるかもしれない、と?」
 幼いゆえの語彙の少なさに、男の子はもどかしそうに首を振ったりしたが、聞く者は言わんとすることを正しく理解した。うなずいてから、男の子は不安そうに彼を見上げた。
 「……おかしいかな?」
 「……いや、おかしくない」
 不安と、そして安堵が、同時に彼の胸に湧いた。滅びた国と共に過去の領域へ消えたはずの選民意識が、未だ幼い世代にさえ根づいていることへの不安と、それを危惧する、やはり幼い者が存在することへの安堵。

 ……託す価値はあるかもしれぬ。
 内心にうなずいて、彼は傍らの荷に手を置いた。


                           黎明(後)へ続く
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【21】作品の感想とご挨拶
 冥香  - 06/4/14(金) 12:47 -
  
こんにちは、はじめてご挨拶させていただきます。
こちらの掲示板で、ちょくちょくHoku様の隙間におじゃまさせていただいている(笑)冥香(みょうが)と申します。

「ショートストーリー・現代」を読ませていただき、実はずいぶん前から感想を書き込みたいと思っていたのですが、あの、ズラリと並んだ見事なツリーをワタシのレスで汚してしまうのが畏れ多くて(笑)今までカキコできずにいました。(管理人様にも余計なお手間をお掛けしてしまったり…)
ところが、こんなステキなスレッドが新たに立っているではありませんか!
さっそく使わせていただきます!

「ショートストーリー・現代」を、公開されているIXまで読んだとき、ワタシの頭のなかに思い浮かんだのは、CCのエンディングよりも、むしろオープニングでした。
クロノシリーズ一番の名曲といわれる〜時の傷痕〜をBGMに、青い海とキッドの吸い込まれそうな瞳が、鮮やかに脳裏に浮かびました。
二次創作という分野において、「原作のビジョンを彷彿とさせる」作品の、読者に与えるインパクトはすごいものがあると思います。そして、そういった作品に出会えることは稀であり、それゆえに出会ったときの喜びは大きいと考えます。
「ショートストーリー・現代」は、ワタシにとって「出会えてよかった」と思える作品のひとつです。

作品の公開のしかたにも、目を惹かれました。
「ショートストーリー」というだけに、一話一話が短く、とてもテンポよく読めます。新掲示板の機能にとてもマッチした形式ですね。
はじめにも書きましたが、ツリーが圧巻です!タイトル表示だけ見て、「おっ!」と、思わされます。見事な戦術です(笑)

……すいません、ご挨拶のつもりが、つい長々と書きつらねてしまいました。
でも心置きなく長レスを付けることができるのも、このスレッドの優れたところだと思います。すばらしい!

では本当に最後です。
高校生になられたとのことで、環境も変わっていろいろと大変でしょうが、これからも、お身体に気をつけて執筆活動ガンバッてくださいね!
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【20】作品の感想
 Hoku WEB  - 06/4/13(木) 21:53 -
  
こちらには、私が現在投稿している「ショートストーリー・現代」と「CHRONO FUTURE」の感想や質問などを送ってください。批判でも何でも構いませんが、過激な言葉は避けてくれると幸いです。
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【19】感想ツリー
 REDCOW  - 06/4/9(日) 22:52 -
  
えっと、一応色々と簡単に説明します。

 この掲示板の物語投稿については、基本的には語られてしまった内容の再現ではなく、語られてしまった内容の「脇」にそれている存在や、隠れている話を描いてクロノ世界の深い部分を楽しもうという感覚で開いています。
 クロノオリジナルストーリーそのもののノベライズではなく、ゲーム中に詳しく見られなかった「本当はあったかもしれない」物語とか、全く新しい自分の考えを元にしたクロノ世界などといった方向の制作をして頂ければ良いかなと思っています。

 あと、感想の返信は今回の記事のように、別にツリーが簡単に作られますので大丈夫ですよ。作者は小説の後に返信をすることで、次の階層へ向けてツリーが続くように出来ています。
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【18】さらにお詫び、そしてお願い
 冥香  - 06/4/9(日) 20:42 -
  
SIDE−Aの綴り、間違ってますね……。恥の上塗り。。。

それから、ちょっと疑問が浮かびました。

ボードが新しくなってから、続きものは返信を使うようになりましたよね?
これだと、他の方の作品に感想のレスを付けづらいような気がするのですが……。
どなたか、良い方法があったら、ご教授いただけると嬉しいです。

蛇足、失礼致しました。
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【17】後継者
 冥香  - 06/4/9(日) 17:15 -
  
 闇のなかに燈る紅。
 炎?
 否、「眼」だ。縦に割れた虹彩を持つ、爬虫の眼が放つ光だ。
 だが、眼光は弱く、今こうしているあいだにも、それは輝きを減じていく。

 肩で息をしながら、それを眺める者がある。紅眼の爬虫は横たわっているが、それでも費えようとする命の灯火は、膝をつく「彼」からは見上げる位置にある。
 少年だ。
 生来、透けるように白い肌は、自分自身と爬虫の血に汚れて赤まだら色を呈し、同じ理由から、混じり気のない銀の髪も本来の色合いを損なっていた。

 少年は血に汚れた顔をくしゃくしゃに歪ませて、魔物の……たった今自分が打ち倒した者の、あまりにも大きな顔に触れた。
 「……どうして?」
 淡い翠緑の瞳から、ついに涙が零れる。顔を汚した血を吸って、それは紅い滴となって地に落ちた。
 「どうして?……異なことを言う。お前の力が、我が力に優った。それだけのこと……」
 残された力すべてを使って、魔物は微笑した。弱々しく、少年は首を振る。
 「違う……、違うよ」
 結果としてとどめとなった雷撃の魔法を、無防備に、無抵抗のままに、魔物はその身に受けた。彼はわざと負けた。敗北が、死を意味することを承知していながら。

 喘鳴が激しくなる。魔物は笑い声をたてようとしたが、それは叶わなかった。
 「お前は余を負かしたと、そう思っておるか?……ふふ、人の子とは思えぬ類稀な闇の力を持つとはいえ、そういった甘いところは、所詮、人の子か……」
 充分な可視を赦さぬ闇のなかで、それでも少年は死にゆく魔物の顔に浮かぶ表情を読み取ろうと、眼を見開いた。
 魔物は爬虫の顔に可能な限りの穏やかな微笑を湛え、紅い眸を少年に向けている。百万の魔物をひれ伏させる威を具えたはずの眸はしかし、すでに力の大半を失っているように見えた。
 「分からぬか……?この身は、遠からず費えるさだめにあった。たとえ、お前と戟を交えることがなかったとしても。……お前は、まったく良い時に我が前へ現れた。……ふふ、可愛い奴よ」
 自分が本来生きて存在するはずのない、この時代に落ちてより数年、養い親となり、そして「奴」の存在を教えた眼前の魔物が言わんとすることを、聡い少年は理解した。
 「ぼくを……、乗っ取るつもりだね?」

 そういう呪法が存在すると、かつて習い憶えたことがある。昔……そう、遥かな昔、空に「魔法王国」と呼ばれた大陸が浮かんでいた頃に。
 至高に位置する魔法の知識に触れていた少年さえ、驚嘆させるに足る魔力と知識を、「魔法という技術」の衰退した時代に生きていながら、この魔物は有していた。
 何しろ、彼は「魔王」であったから。

 あるとき臣の連れ帰った少年……、人でありながら、魔族に優る魔を宿す者に、魔王は自身のすべてを注いだ。
 知と、力と、そして愛と。
 少年にとって、爬虫の姿をした魔族の王は養い親であると同時に、一度失った生きる目的を示してくれた者でもあった。
 「大地を喰らう大いなるもの」
 その言葉が魔王の口から語られたことで、少年は絶望の淵から這い上がる力を得た。
 憎しみを、糧にして。
 「奴」が、この時代に至っても生きているというのならば、自分がそれを滅ぼすことも可能ではないか!

 「ジャキ」
 名を呼ばれ、少年は我に返る。
 「選び……取るのは……、お前自身……だ」
 もはや吐息のような魔王の声を拾うため、少年は魔王の巨大な牙口に耳を寄せた。
 「大いなる王によって統べられた……、とこしえなる……魔族の世。それが、我が望み……。お前の……、望むものを得ようとする意志が、我が力に優るのなら……、お前はさらなる力を得ることだろう。……だが」
 紅い眸が、最期の命の炎を揺らして禍々しく輝く。
 「だが……、もし、お前に力がなくば、余に心を喰らわれ、我が傀儡(くぐつ)と……成り果てるであろう。お前が……抱く憎しみは、我が力に……優るであろうかな……?それとも……」
 言葉は途切れ、再び続くことがなかった。
 瞼を持たぬ爬虫の眼は、閉じられることがない。開かれたまま、それは輝きを失った。
 「……魔王?」
 応えはない。王はすでに、それに応える術を失っていた。

 闇のなかに、子供の泣き声。
 何かを歎き、何かを呪うかのように、……たとえば人に属する者がそれを聴いたとしたら、憐憫よりも、むしろ恐怖を呼び起こされたであろう陰々たる響きを以って、それは闇に揺蕩った。

 泣き声は、やがて文言の詠唱に変わった。呪文を紡ぐ少年から迸る魔力が、魔王の小山のような骸を覆う。

 王とその養い子である少年が儀式の間に籠ってより、丸三日。夜半に、扉が開かれた。
 ビネガーを始めとする重臣たちに迎えられたのは、爬虫の爪に成る大鎌を携えた、銀の髪を乱した人の子のみ。
 ……否、それはすでに、「人」ではない。
 伏せていた顔を、少年は擡げた。
 縦に割れた虹彩を持つ紅い眼が、魔物たちを睥睨した。畏怖のざわめきが、魔物たちの列に走る。
 「魔王様……!」
 耳殻の大きく尖った耳はビネガーの声を拾ったが、その呼びかけに少年は反応しなかった。彼は、あの「魔王」ではなかったから。

 貴方には恩がある。
 人知れず、少年は胸中に呟く。
 貴方には恩がある。だから、しばしのあいだは、貴方の望みを叶えるために努めよう。
 「勅命である。人の世界を平らげよ。とこしえなる、魔族の世を築くために」

 威に打たれてひれ伏す魔物たちを無感動に見やりながら、さらに独白する。
 だが、ぼくは、ぼくが為そうとすることのために、貴方を利用する。貴方が護りたかったものも含め、すべてを。
 「卿らの力、すべて我に捧げよ。拒むことは赦さぬ」

 「弱き者は、虫けらのように死ぬ。それだけだ。お前は、どうであろうかな?」
 ぼくのなかに宿った貴方の、最期の言葉。肝に銘じよう。
 ぼくは、強くなる。ぼくからすべてを奪った「奴」を、滅ぼせるくらいに。

 「我ら魔族の、力と忠誠のすべてを、魔王様の御ために」
 ビネガーに倣い、重臣たちが皆低頭する。
 紅い眼を臣どもの列に据えたまま、少年……魔王は、嗤う形に口を開いた。爬虫の牙が、口の端から零れた。
 「……よし」


                           了


 あとがき

……とお詫びです。

SAID−Aのトップを改めて読み返しました。そして投稿規定を見直してみて、びっくり!
……ゲームのタイムスケール内のエピソードは、規定範囲外だったんですね。
すみません。前に投稿した「INTERMEZZO]は、「範囲外」なモノです。
主旨を理解しないまま投稿してしまい、申し訳ないです。これからは気をつけます。ごめんなさい。

今回送らせていただく「後継者」は、正真正銘「語られぬ過去」のお話です。
あまり「楽しい」という雰囲気の話ではありませんが、読んで下さった方に少しでもおもしろいと思っていただけたら嬉しいです。

それでは、今回はこれにて……。
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【16】現代 IX
 Hoku WEB  - 06/4/7(金) 14:52 -
  
僕はそっと彼女に触れようとした。だがそのとたん、突然辺りがパッと光った。

そして、またあの浜辺に戻っていた。

「う…」

「セルジュ、セルジュ!!おい!!」
何やら懐かしい声が僕の耳に入った。

「へへっ…、久しぶりだね、キッド」
僕も懐かしい格好にいつの間にか着替えていた。
赤いバンダナ、グレーのベストの下に黒のTシャツ、紐のネックレスに茶色の手袋、更に青い少しダブダブのズボンまでぴったり「セルジュ」だった。

「やっと果たせたな、遠い遠い、約束を…。まさか…忘れてネェよな?!」
キッドが腕を組んで僕を下から覗き込むようにして言った。
「勿論覚えてるよ」
僕が笑顔で言った。

「懐かしいな…、本当に」
キッドが海のほうを見つめて言った。

「うん…、僕は君がいなければ…。本当に有難う」
僕は目を閉じて、少し小声でうなずいた。

「馬鹿だな、セルジュ…」
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【15】現代 VIII
 Hoku WEB  - 06/4/7(金) 14:51 -
  
「―違う!ぼ… 俺は!リュウだ!!」

「…」

二人とも黙ってしまった。

「これを見て…」
少女は手から何やらお守り袋のようなものを出した。

「!!」
僕ははっとした。涙がこぼれていたからだ。

「僕は…、僕はセルジュ… だ…」

「セルジュ……」

「君は… サラ… ううん、キッド?いや、そうじゃない。君はサラであり、キッドなんだね…」

僕はそっと少女に近づいた。
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【14】現代 VII
 Hoku WEB  - 06/4/7(金) 14:51 -
  
「セルジュ…、セルジュ………」

俺は……誰だ………?

僕は…僕は…!!!!!

君は……、誰……。

でも、どこかで聞いたことある、懐かしい声…。

僕は… 君を… 知っている?

遠い遠い、もう手の届くことの無いどこかの世界で交わされた、遥かな約束…

「やっと… やっと会えたね、セルジュ…」

「…」

僕は不思議な青い空間で、君と向かい合って立っていた。
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【13】現代 VI
 Hoku WEB  - 06/4/7(金) 14:50 -
  
「あのぉ…」
僕は彼らに話しかけた。でもなかなか振り向いてくれない。まるで見えていないようだ…いや、見えてなかったんだ。
 2人は、少し前へ歩いていった。そして、セルジュはキラキラした動物の鱗を女性…レナに渡した。
2人は、笑顔で向き合った。

 僕は、ただ2人を見ることにした。でも、なぜかそれは僕をあの波のときのように温めた。

とても懐かしい、不思議な気持ちになった。
けれどもそれと同時に、不思議な声が聞こえた。
「セ………ジ…。セ……ル……ジ……ュ…」
「…?!」
「あなたが……ルジュ……」
「お…俺を呼んでるのか?!」
 僕はまた叫んだ。気づくと先ほどのセルジュとレナは既にいなくなっていた。
「どこにいった?!」
 僕はあたりを見回した。

ザザアアアアアアアア・・・・・!!!!!!!

沖のほうから、大きな波が押し寄せてきた。

僕は必死に逃げたが、すぐに飲み込まれてしまった。
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【12】現代 V
 Hoku WEB  - 06/4/7(金) 14:49 -
  
 なんだろう、この不思議な気持ち。

もうどうしようもなかった僕は、ただただ寄せては引く波をぼーっと見ていた。
だが可笑しなことに、普通なら絶望するしかないはずであった僕の心は、
180度回転して癒えていった。原因はこの景色だった、
………と思う。

「お待たせ、セルジュ!」
 僕はハッと振り返った。その先に、一人の茶色の髪に緑色の目をした、同い年くらいの女の子が後ろに手を組みながら歩いてきた。
「ああ、レナ」
 と、男の声も別のほうから聞こえてきた。
僕はもう一度別の方へ顔の向きをかえた。

僕は、唖然とした。

なんで、なんで僕がいるんだよ。
そのセルジュという男は、
今の僕をそのまま鏡に映したような少年だった。
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【11】現代 IV
 Hoku WEB  - 06/4/7(金) 14:49 -
  
僕の名前はリュウ。
家庭の事情があって日本の東京都という場所で暮らしている。

「何だここは!おーい!誰かいない?!いるならなんか言ってみて!」
僕は試しに何度か暗闇の中で叫んでみたが、誰も返事はしなかった。
「あ、そーか!君が俺を呼んだのか?!」
今度は少女に言ってみた。
だが結果は同じ、返事は響きもない。

「いきなり何だよ…、熱でもあんのかな〜、ここどこだよ!」
そのときであった。
突然視界がパァーッと光り、僕と永遠に続く暗闇を飲み込んだ。

・・・気が付くと、僕は砂浜に立っていた。
同時に、あるビジョンが浮かび上がる。
ここの浜で赤い服を着た金髪の女性が僕に手を差し伸べてくれたというものであるが、
映像は色褪せていてよく見えなかった。だが、どこか懐かしい様な気がしてしょうがなかった。
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【10】現代 III
 Hoku WEB  - 06/4/7(金) 14:48 -
  
僕の名前はリュウ。
家庭の事情があって日本の東京都という場所で暮らしている。

僕は辺りをよく見回した。
でも少女らしき姿は全く見当たらない。
「やっぱりあれは幻なのかな・・・。学校じゃ調子乗って幽霊とかいったけど」
僕は諦めてペダルをこごうとした。

いや、やっぱり確認しておこう。
もう一度ざっと辺りを見回したが、期待は答えなかった。
今度こそ僕は帰ろうとした。
だが、足でペダルを動かそうしたとき、耳に不思議な声が入った。
またしつこく辺りを見回すが勿論少女はいない。
けど確かにその声は聞いた。なんて言ってるのかはエコーみたいに聞こえたからよく分からなかったけど・・・。

その声は少女に間違いないんだ。

そう思った瞬間、僕の視界は突如暗闇と化した。
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【9】現代 II
 Hoku WEB  - 06/4/7(金) 14:48 -
  
僕の名前はリュウ。
家庭の事情があって日本の東京都という場所で暮らしている。
そんな平凡な日々を僕は暮らすはずだった。

学校の休み時間。
友達とイロイロと話をしている。いつも話題はろくでもないことばかり。
でも、まともな話をするよりか、こんな馬鹿げた話をしている方が好きだ。
僕はふと、あの少女のことについて口から音を出した。
「俺さ、見ちゃったんだよ・・・」
僕は普段は自分を「俺」と呼んでいる。
「は?何を?」
友達がバラバラに同じ言葉を僕に問う。
「このノリだと幽霊に決まってんだろ?!
しかもよ、それが交差点だぜ・・・」
あの日以降例の少女を友達の前では幽霊として僕は取り上げた。
「マジ?!その幽霊どんなやつだよ?」
「それがよ、金髪の女の子なんだよ。
なんか誰かを探してるみたいだったな。
でも、見ても別に恐いとかそういうのはなかったぜ」
「えー、お前もしかしてロリコン?」
少しロン毛の背の低い友達が言った。
「ンなわけねーだろ。黙ってろチビ。ソン時だ。
デジャブーってあんだろ。それがうっすらとだけど出てきたんだ。
そんなかに女の子が中心にでてきて〜」

チャイムだ。休み時間終了。

「んじゃあ、また後で」
「おー」
僕らは授業の準備を進めた。

帰宅時間。
「じゃ〜な〜リュウ」
「おう」

僕はあの少女のいた交差点で友達と別れた。

「今日はいるのかな」
引用なし
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【8】現代 I
 Hoku WEB  - 06/4/7(金) 14:47 -
  
…とてもとても長く、眠りから覚めたくないような夢を見ていた。
えっ、僕は誰だっけ?セルジュ…?

僕の名前はリュウ。
家庭の事情があって日本の東京都という場所で暮らしている。
そんな平凡な日々を僕は暮らすはずだった。

あれは僕が16歳の時、もう少しで誕生日を迎え17になる頃だった。
僕はいつものように、高等学校へ自転車で走っていった。
その通学路の途中に大きな交差点がある。
そこで、不思議な体験を僕はした。

人ごみの中、僕はゆっくりと横断歩道を渡った。
その時、少し変わった服装をした金髪の女の子がいた。
その子は周りをキョロキョロ見渡していて、まるで誰かを探しているようだった。

「なんだあの子。…?!あれ、あの子どこかで見たような…。え…」
突然、脳裏から滲んだ記憶が微かに見えた。
僕は思わず目を閉じて、数秒してからその目を開けた。

あれま、いない…。
その子の姿は見当たらなかった。
「って!ヤバイ!もうすぐ赤になる!急げ!」
僕はこの日24時間あの子のことに悩まされた。

次の日。
あの交差点には、あの女の子はいなかった。
「やっぱりあれは幻かな」
僕はさっさと交差点を渡り、学校へ向かっていった。
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【7】ショートストーリー 現代
 Hoku WEB  - 06/4/7(金) 14:46 -
  
この作品は、「クロノ・クロス」の物語のその後をつづった文章です。

舞台は我々の世界、「日本」の「東京都」。

主人公のリュウは、外国人高校生の16歳の男の子。

父親の都合で、東京に数年前から家族と住んでいる。(なお、家族構成は不明)

そんなリュウはある日、とある交差点で不思議な少女と出会う。

こうして物語は、始まる…。

物語は、主人公リュウの視線で進んでいきます。

あの少女は何者なのか、自分は一体何者なのか。
「遠い約束」は、今果たされるのです。
引用なし
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【6】INTERMEZZO
 冥香  - 06/4/3(月) 21:44 -
  
 「まるで、闇ですら輝いているみたい」
 遠くで誰かがそう囁くのが聴こえた。それに答える声も。
 「ああ、解放されたことを喜んでいるみたいだ」
 なるほど、夜が輝いている。月も星も、……透けるような闇でさえも、「輝いている」と表現されるに相応しい。少々水気の多い焚きつけをくべられた火が昇らせる、もうもうたる白煙を吸っても、夜は濁るけはいを見せない。

 現れたのも費えたのも、遥かな太古ということになるのか。昨夜までは……、奇妙な表現ではあるが自分たちにとっての「昨夜」までは、王国暦千年のこの時代にも「それ」は確かに存在したのに。

 闇のなかの闇。闇を圧し拉ぐ闇。
 黒の夢。

 夜の闇よりも暗い闇でありながら、月や星に勝る強い輝きを纏うそれは、自分たちによる干渉がなかったなら、さらに千年の未来においても変わらぬ威容を誇ったはずだった。
 現にひとつの可能性として、その「未来」を見て来さえした。

 相反するものを同時に有し、
 時の流れを嘲笑うかのような不変を保ち、
 万物を支配しようとする意志を具現するかのように、天高くに浮かび……、
 それは自身の影を以って、地を這う者たちをひれ伏させようとした。

 ……そして、それは滅びた。

 「傲慢の報いだ」
 彼は呟いた。わざと声に出して。他でもない、自分自身に聞かせるために。
 「報い」などではない。分かっているだろう?それは言い分け、責任の転嫁だ。
 彼を責める、もう一人の自分。抗うように、彼は首を振った。
 「違う」
 違わぬ。手を下したのは、お前自身だろう?
 「……黙れ!」
 「え、何を?」
 戸惑いと驚きを含んだ返事は、耳が拾ったれっきとした「声」。

 息を呑んで振り返る彼の様子に、彼女は肩を竦めたようだった。焚き火を背にしているため、表情はうかがえない。眼鏡のレンズが満月のように光るばかり。
 無言で、彼は元通り彼女に背を向けた。動揺を気取られたことも口惜しいが、何より独りになりたかった。それなのに、すぐ傍らに立つけはい。
 酒精と芳香が鼻をくすぐった。それに釣られて、不覚にもそちらを向いてしまう。しばし葛藤。しかし敗北を認めざるをえず、彼は突き出されたカップを受け取った。
 「お疲れさま……は、まだ早いかしら。いよいよこれからだもの、ね」
 カップを彼に手渡して、彼女は自分のために持ってきていたカップを両の掌で包み込んだ。立ち昇る温かな湯気が彼女の眼鏡を曇らせたが、心得たようなタイミングで吹いた夜風がそれを拭っていった。

 「……もしかして、責めてたりする?自分を」
 「…………」
 「やっぱり!……だめよ。あんたに、そんな資格はないわ!」
 言いきられた言葉の不可解さに、彼は思わず言った者の顔を覗き込んだ。
 「資格がない……だと?」
 どういう意味だ?とは、口に出すまでもないだろう。
 「そうよ。だって、あんたはやらなきゃならないことをやったんだもの。それが正しかったかどうかは、分からないけど……」
 ふぅーっと、熱いカップを吹く音。
 「でも、一番選びたくなかったはずの選択肢が、一番に選ばなきゃならないものだって知ってたから……、だから、あんたはそれを選んだ。そうでしょう?」
 ああ、そうだとも。
 彼のなかで、もう一人の自分が嗤う。
 だからお前……俺は、この手で母親を、
 「あんたのこと、すごいと思う。偉いと思うわ。あんたほど強い人間を、わたしは他に知らない」
 彼の自嘲を知り、それを止めようというのか、彼女は彼の正面に立ち、自分よりずっと高い位置にある瞳……血潮の色を透かした双眸を見上げた。彼からは見下ろす位置にある彼女の瞳は、焚き火の光を受けて彼の瞳とは違う紅に輝いている。
 「あんた自身はどう思っているか知らないけど……、きっと『彼女』はあれで救われたんだと思う。ハッシュさんも、そう言ってたわ。あんたは、『やるべきこと』をやったのよ。だから……!」
 びしっと、彼女は人差し指を彼の鼻先に突きつけた。
 「だから、あんたを責める資格なんて、誰にもないわ!たとえ、あんた自身であってもね!」

 思わず眼を見開いて身を反らせた彼の腕を、彼女は力任せに叩いた。それは親愛を示す動作だが、慣れぬ彼は少しよろめいた。カップの中身を危うく溢しそうになる。にやりと不敵に笑って、彼女は彼のカップに自分のそれを軽くぶつけた。
 「前祝なんだから、辛気臭いのはナシよ!」
 一気に傾け、一気に呷る。「ぷはーっ」と少女らしからぬ息を吐くと、彼女は「あんたもやりなさいよ」と言うように彼に顎をしゃくった。
 「……何だ、貴様、酔っていたのか」
 苦笑が漏れた。それが今までにない穏やかなものであることを、彼自身は気づいていなかったが、彼女のほうでは気づいただろうか。
 「何よ!せっかくの酒の席で酔わないほうがおかしいわ!あんた、人生でひとつ損してる!」
 半ば無理やりのような勧めに応じて酒を乾した彼の手を、彼女は引いた。焚き火の……仲間たちのもとへ、導くために。

 行きすがら、またしても彼女は彼の鼻先に指を突きつけた。空のカップを持ったままの、手の指を。
 「見てらっしゃい!次のときは、ちゃーんと酔わせてあげるから!何てったって『勝利の美酒』なんだから、酔えないはずがないわ!でしょ?」
 「そうだな」
 彼の顔に笑みはなく、それ以上に真摯な賛同があった。彼女も笑いを収め、繋いだ手に微かに力を込める。
 「絶対、勝つんだから!期待してるわよ!」
 「言われるまでもない。貴様こそ、足を引っ張ってくれるなよ」
 「可愛くないヤツ!」
 「貴様ほどではない」
 「……ほんと、可愛くない」

 暗がりから手を繋いだまま現れた二人を、仲間たちが冷やかした。一際しつこくからかってきた誰かのカップに、彼女は生のままの酒をどぶどぶ注いで呷らせた。どっと、場が沸く。他の仲間から振舞われた酒を口に運びながら、彼も静かに笑った。

 明日は「運命の時」だ。

 ある者は復讐のために、ある者は未来のために、またある者は自分が生きる世界のために、運命の時へ向かう。
 「すべてを滅ぼすはずの者」が待つ時代へ。

 「また、みんなでこんなふうに騒ぎたいね」
 ひとしきり笑った後に、誰かが囁く声。そして、それに答える声。
 「そうだなあ、また……」

 皆で、誰一人欠けることなく、……未来を勝ち取った後で。

 この輝く夜の下で。

                                  了


 ごあいさつ

はじめまして、冥香(みょうが)と申します。

クロノ・トリガーSS、初めて投稿させていただきます。
ゲーム中でのタイムスケールとしては、「黒の夢攻略後、最終決戦前夜」のエピソードということになります。

「彼」と「彼女」……自分のなかではイチ押しカップルだったりします。同士極少ですが(寂笑…)
「誰と誰なのかさっぱり分からない」と思われてしまったら……、すみません、それは自分の力不足であります。さらに精進いたしますので、ご容赦を。

最後になりますが、
読んで下さった皆様方、ありがとうございました!またお会いしましょう!
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【5】ZERO 「プロローグ」
 Hoku WEB  - 06/4/3(月) 13:13 -
  
かつて星は、2度に渡り、夢を見た。

蒼く浮かぶ、命の星「地球」がその眼で見た、気の遠くなるような、長い長い時を越えた遥かな物語。

微笑み、喜び、悲しみ、憎しみ…そして絶望と希望が常に対極に存在していた。

星は時に、絶望の方に縋ることもあった、「人」という小さな命によって。
だが、人は気づいた。世界はひとつではないことに。こうして、星は希望を再び掴んだ。

歴史は、それを幾度となく繰り返した。

こうして星は、3度目の夢をたった今、瞼を閉じて、見始めようとしている。

星の夢は、人の夢。
あなたならば、星の意思を解釈できるであろう。
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【4】CHRONO FUTURE
 Hoku WEB  - 06/4/3(月) 13:12 -
  
CHRONO FUTURE 再始動

クロノフューチャーとは、私Hokuが個人で作っているあの伝説的なロールプレイングゲーム、クロノトリガー・その続きを語ったクロノクロスの更に後を描いた物語です。
 舞台はクロノ、セルジュと、その仲間たちによって救われた未来。そこにすむ一人の少年がある日、ひょんなことから世界の・・・星の明日を賭けた戦いに巻き込まれていきます。彼は様々な人と出会い、別れ、世界の姿を徐々に見つけていきます。そして、気付くのです。自分は何者かを、自分は誰のために何ができるのかを・・・。
 忍び寄る邪悪な影、隠された真実。次々に重なる謎を遥かな時を超え、記憶を辿り、虹色の刃で切り開いてゆくのです。
 暇があれば、どんどん載せていこうと思っておりますので、是非見てほしいと思います。未成年の慌ただしく乱暴で解りにくい文章ではあると思いますが、この作品を通して少しでも多くの人に近づけられれば光栄です。
 どうか、クロノフューチャーを宜しくお願いします。
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【1】今度の掲示板は携帯電話からもお使い頂けます...
 REDCOW WEB  - 06/1/20(金) 2:13 -
  
というわけで、今度のクロノボードは高性能になりました!
 携帯から投稿可能!&ログも500件保存!
 見た目のデザインもよりモダンになって登場です!!!

 で、皆様にお願い。
 今度の掲示板はレス入れで連載可能なので、なるべく返信で続きを投稿して下さい。
 そうすることで、作品が読みやすくなります。ご協力宜しくお願いします。
 また、今までの作品をまとめてこちらにて掲載されるのも構いません。

 小説の制作については、以前私が簡単に指針をまとめました様に、ある程度のあらすじをきめて、どう終われるのかを先にある程度まとめてから投稿しましょう。
 そうする事で、おわりなく連載が続く事も無く、しっかり完結した作品を仕上げるという積み重ねにもなり、物語を制作する能力が格段にアップすると思います。宜しくお願いします!
 
 休業管理人からのコメントは以上です。w
 ちなみに、この掲示板はファイルもアップデート可能です。その作品のイメージ画像を付加することもできますし、携帯からでしたらイメージ写真を撮って送るなんてことも出来ますので、これも使用する事が有りましたらどうぞ。w
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