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【30】大地の命 シルヴィア 06/7/23(日) 15:54
【31】Re:大地の命 冥香 06/7/25(火) 16:07
【32】Re:大地の命 シルヴィア 06/7/26(水) 20:18
【45】ワタシの感想と視点 REDCOW 06/8/18(金) 21:53
【46】空 「大地の命―アザーラサイド―」 冥香 06/8/18(金) 22:28
【47】恐竜人の可能性 REDCOW 06/8/18(金) 22:45
【50】空の感想etc・・ シルヴィア 06/8/19(土) 16:38

【30】大地の命
 シルヴィア E-MAIL  - 06/7/23(日) 15:54 -
  
その「炎」は力強く燃えていた。
暗闇をそっと照らし、消えることなく、
まるで誰かに守られているかのようにー。

原始。
立派にそびえる山、大陸を囲む壮大な海。真っ紅に染まるマグマの海。
緑は豊かで実にのどかな風景だ。
そこに“彼女”は居た。酋長として。

「エイラ!元気の水、いっぱい取れたぞ!」
ある原人の女が興奮気味に言った。
「元気の水、恵み。大地の!エイラも大地の恵みだ!お前も、お前も。みーんな、大地の恵みだ!」
彼女こと、エイラは太陽に両手を翳して言った。
そう。彼女は大地の恵みだ。
とても強く、とても心が純粋で、奇跡のように美しい。
彼女はまさしく恵みなのだ。
艶やかな髪は綺麗なブロンド。
しっかりとした輪郭に、形のよい顔立ち。
すらりとした身体(からだ)は素晴らしいと言える。
現世にだって、めったにいない。

「エイラ!!恐竜人が村を襲ってきたぞ!!」
「炎」が静かに揺らいだ。
村の男たちが斧やらこん棒やらを持ってエイラの所へ走ってきたのだ。
「恐竜人?!また来たのか・・!今、エイラ行く!」
恐竜人が村を襲いに来たようだった。
またいっぱい、殺される。
エイラは思った。
アザーラ、許さない!
皆、この大地の恵み!この大地の命!なのに、なぜ殺す?

村の広場に着いた。そこには既に子供やお年寄りの死体があった。
「炎」は強く揺らいだ。エイラは怒った。
「恐竜人!エイラ、来た!エイラ、相手だ!」
「ギェェッ!!」
恐竜人たちはエイラに飛び掛った。が、エイラはそれを振り払い、いっきに倒していった。
逃げていく恐竜人もいたが、エイラは許さなかった。
「お前ら、なぜ殺す?!皆、大地の命だ!!」
叫ぶように言いながらエイラは戦い続けた。
恐竜人の血が辺りに飛び散る。もはや恐竜人にはなすすべがない。
そして、最後の1匹を殺した。

「・・・アザーラーッッ!!!」

エイラは叫んだ。
悔しかった。いくら生きるための戦いだといっても、小さな子供やお年寄りを狙うことが。
倒すなら、エイラを倒せ。
エイラを 倒さないでなぜ子供倒す?
まだ なにもできないんだぞ!

その戦いで、子供やお年寄りが、死んだー。


「炎」は揺らぐのをやめ、また静かに燃え始めた。
恐竜人への戦いに勝ち、生き残るためにー。


*************

あとがきみたいなモノ

初の小説投稿!
やっぱりエイラちゃんをメインにシリアス線で書いてみました。
が、
意味不明ですね;
まとまりが無さすぎなのでしょうか?
う〜む。次はもっと内容を軽くします!
さすがにもっとシリアスだと恥ずかしいんで;;

それでは!失礼しました!
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【31】Re:大地の命
 冥香  - 06/7/25(火) 16:07 -
  
おおー!!いらっしゃい、シルヴィア様!
ついに小説デビューですね!(^^

エイラの美しさと毅さが、上手に表現されていると思います。
彼女はとても強いひとですが、それと同じくらい優しいひとです。
「大地の掟」を絶対とする彼女も、争わずにすむのなら恐竜人たちと争い、殺し合うことなどしたくないと思ったのではないでしょうか。

「倒すなら、エイラを倒せ」

彼女らしい言葉ですね。
優しさ、毅さ、どちらが欠けても言える言葉ではありません。

ではでは、レス失礼致しました!
ぜひまた書いて読ませておくれ(笑)
今度、冥香がこれの「アザーラサイド」を書いてみようかな。ふむふむ。
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【32】Re:大地の命
 シルヴィア E-MAIL  - 06/7/26(水) 20:18 -
  
冥香様!感想ありがとうございます!
すごく嬉しかったですww

実は自分、小説を書くのは好きなんですよw
自分の世界を持つというのはいいことですよねぇ。
どういうわけだか、ノートに書くのは進まないのですがパソコンだと進みますよね!
実は5年生のころにノートにトリガーの続編を書いていたのですが、途中のまま「行方不明」(笑

エイラちゃんは「強く」同時に「優しい」という素晴らしい人だけども、それが災いすることもあるだろうな・・と思って書いてみました。
「争うのはイヤ。だけれど殺らなきゃ殺られる。」
悲しい運命ですよね・・。
エイラちゃんにとって、辛いことと思います。
だから、アザーラたちは許せない敵だったのだと。
けれど、あのアザーラ戦の時、いさぎよく負けを認めたアザーラを見て、酋長という立場からみて「恐竜人の誇り」に心が揺れ、アザーラを助けようとしたのだと思います。
エイラちゃんは優しいですから・・・。


あ〜なんか、シリアスですねぇ!!
たまにはいいですよねぇ。こういうのも。
ぜひまた書かせてください!そして感想お願いします(笑

冥香様のアザーラサイド。ぜひ読みたいです!書いてくださいww

それでは!お付き合いどうもありがとうございます☆
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【45】ワタシの感想と視点
 REDCOW  - 06/8/18(金) 21:53 -
  
 えっと、感想遅くなりました。(おい)
 ずっと前に読んではいたんですけど、纏まった感じで文章書けなかったなぁと。

 さて、エイラ嬢が弱きものを助け強きものを挫くという視点で書かれているわけですが、年齢を考えれば正直に凄いよなと思う内容です。(^^;ワタシが同世代の頃だとまだ綺麗にまとめられなかったんじゃないかな。まぁ、中学二年くらいからワタシは創作活動を始めたと言えるので、その頃の自分をなんとなく思い出しました。

 で、ここからはワタシの視点で語ります。
 こちらの作品ではアザーラ達「恐竜人」という人々が老人や子どもなど弱い存在を襲った事に対する怒りをかいているわけですが、ここはちょっと物語を振り返ってみましょう。

 原作でエイラは「戦わない者はやられるだけ」みたいな見解を述べているわけですが、つまり、彼女は生存競争の中で「ラルバ村」の取った行動を良い行動とは思っていないんですねぇ。生きるということは戦うこと。だから戦わないという道を選ぶことは生きることから逃げることだと考えているわけです。つまり、アザーラ達の仕掛けた攻撃は相手も生きる為に必死だというメッセージとして受け止めたと考えているわけです。
 エイラはとっても純粋な女性で、確かに仲間が傷つくことに哀しみます。でも、彼女は同時に「大地の掟」として自分達の置かれている状況を現実的に理解していて、誰が悪いのでも無く「力が無い自分達の非力さ」を認めて戦うしかないと考えているわけです。だから、弱いものを傷つける者が悪いのではなく、自分達の非力さ故に仲間を守ることが出来ないことを悔いるんじゃないでしょうか。

 では、最後にアザーラに手を差し伸べたのは何故か?

 アザーラが強い者として生きる価値があると感じていたからこそ、死ぬことが勿体ないって思っていたからなんじゃないかなって思いますが、相手がそれを拒絶し大地の掟に従うという意志を尊重する辺り、理想と現実をとっても冷徹に判断しているのが読み取れるんじゃないかと思います。

 とまぁ、これは飽くまでワタシの見た見解ですが、例えば喧嘩をした場合、どちらか一方が絶対的に悪いとは限らないですよね?どちらにも何らかの種があって、それが接触して初めて喧嘩になる。この場合、仮に叱るとしたらどう叱るかって考えてみてください。
 殴った方が悪いとしたら、その殴った方が殴られた方に半年前から延々と罵られ続けて耐え切れずプッツンきて殴ったかも知れない。こうなると殴った方が一概に悪いとは言えなくなりますね?
 物語も一方の視点ではなく、もう一方の視点も考えた上で、その戦いが何故起こったのか、そしてどういう終わりが理想なのかということを双方に考えさせてみると、ちょっと面白い答えが出てくるのではないかと思います。
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【46】空 「大地の命―アザーラサイド―」
 冥香  - 06/8/18(金) 22:28 -
  
 城は天を衝くように高く、あくまでも高く聳える。
 四方を岩漿の堀に囲まれたそれは、「天に挑むかのよう」という表現そのままに尖塔を以って碧空を突き刺さんとしているかに見える。

 「空は嫌いだ」
 「……は、何だって?」
 城の、一際高い尖塔の窓を開け放ち、城主は呟いた。唐突な言葉に、近しい者が訝る。
 「空は嫌いだ。雨も風も雷も、一方的にもたらされるのみで、こちらから一矢を報いることも叶わぬ」

 忌々しげに眼を眇め、城主は背後を振り向いた。
 「傲慢なことだとは思わぬか?ニズベールよ」
 水を向けられた者が身体を揺らす。城主よりもひと回り以上体格に勝るその恐竜人は、主たる者の言葉にさも興味なさげに肩をすくめた。
 「さあな、おれには分からねえ。それよりどうする?場所の目星はついたぜ。……いつやる?」
 「すぐにもだ」
 「昼のうちにか?」
 「ああ、サルどもめ、知恵をつけてきおった。夜は返って警戒していよう」
 城主は窓に眼を戻し、下界を見やった。

 緑の森、黄土の荒野、紅く滾る岩漿……、彼が欲してやまぬ大地。
 そして……、そのすべてを白一色に塗りつぶす、彼が知らない「何か」。

 それが、彼には見える。遠くない未来の、大地の姿。
 そこに、自分と眷属の姿はない。

 「そうか、じゃあ行ってくるぜ」
 ニズベールの言葉に城主は意識を水面下から擡げた。
 「いや、その必要はない。お前は城に居れ」
 「……いいのか?『ヤツ』が来るかもしれないんだろ?他の連中の手に負えるとは思えんがな」
 「それでよい。エイラめ、派手に暴れればよいのだ」
 深く裂けた口角から、城主は牙列を覗かせた。人の血族の共感を得ることのない、恐竜人の笑み。
 「アザーラ、……何を考えてる?」
 ニズベールの問いに、城主……アザーラは答えなかった。ニズベールのほうも深く追求するつもりはなかったのだろう。再び肩をすくめると彼は巨体を回して部屋を出ていった。

 「お前には分かるまいな、ニズベールよ」
 棘の目立つ小山のような背中に、アザーラは胸中で呟いた。

 アザーラは特別だった。恐竜人のなかでも、大地に生きる生き物すべてのなかでも、そしておそらくは「生き物」の歴史という途方もなく永い時のなかでも、彼は特別な存在だった。

 それを彼は知っている。そして、それを誇りとしてきた。
 だが今、彼はそれを呪う。

 「大地よ。偉大なる大地よ!」
 叫ぶことは赦されぬ。絶望を孕んだ激情を、彼は押し殺した声に込めた。
 「貴方は空に屈するのか。空からもたらされる災厄を、甘んじて受けるというのか。……貴方を癒す役目は、我らには務まらぬというのか!」

 応えはない。未来視には、寸分の変化も起こらない。

 アザーラは力なく窓辺に手をついた。やがて、嗚咽にも似た笑声が彼の喉から漏れて、それは窓から散った。
 「いいだろう、貴方がそれを選んだというのなら、我らはそれに従おう。だが、どうか忘れてくれるな。我らが、貴方の許(もと)で生きたことを」

 窓を閉めると、アザーラはそれに背を向けた。そして絶望の片鱗すら窺わせぬ「指導者」の顔を、そこに現れた者たちに向ける。
 「征け!大地の覇権を、我らの手に!」

                                                                      了


。。。。
どうもお邪魔致します。冥香でございます。

以前感想レスで予告した「アザーラサイド」
(やっと;)書き上がりましたので、くっつけさせていただきます。

REDCOW様もおっしゃってますが、エイラとアザーラのあいだには単に憎しみという言葉だけでは括れないものがあるように自分は思います。
恐竜人も自分たちと同じ「大地の命」であることをわきまえた上で、彼らと命を賭して闘うことのできるエイラは、やはり毅いひとなんでしょうね。

ではでは、遅くなりましたが「レス」というかたちで失礼致します。
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【47】恐竜人の可能性
 REDCOW  - 06/8/18(金) 22:45 -
  
 さすが冥香さん。書いてくるなぁ。w
 アザーラが語られている範囲の枠組みの中で仕上げられてきてますねぇ。
 
 彼は「たった一人」だったのかどうかはともかくとして、本当にあの絶望的な状況で彼は一番生存可能性の高い所である火山を自分達の居城に選んだのですが、まさかそこに隕石が落ちるとは思っても見なかったんだと思います。いや、もしかしたらそれさえも分かっていて、万に一つの可能性に賭けたのかもしれませんが。

 彼らの文明って意外に進んでいるようで、ルッカのゲートホルダーの詳細を分からずとも、それが機械であり、何らかの効果を作り出せることを理解している辺り、恐竜人という文明も侮れないものですよね。
 仮に彼らが順当に発展した場合、たぶん人類の文明を越えるでしょう。ただし、それでも因果律の修正を加えるなら隕石の落下は起こり、それがアザーラの居城ではなかった場合ということになるのでしょう。そして、そうであれば氷河期の終わりまでの長い冬を耐え続けないとならない。

 ディノポリスと人間文明の勝負の差は僅差だったんじゃないかと思うのですが、その違いがどこにあったのか…正直な見解を言えば、原作とは違って龍人の方に軍配が上がるんですけどね。w
 ただ、これは出ている情報のみで推測した場合の話ではありますが。
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【50】空の感想etc・・
 シルヴィア  - 06/8/19(土) 16:38 -
  
読ませていただきましたw
やっぱりさすがですねぇ!
アザーラには何かと「何か」を感じます。まぎわらしい。
ヤツもヤツなりに大地には思い入れがあったのだし、
長として色んな場面でエイラちゃんを邪魔に感じていたのは事実だと思います。
長じゃなくても「サル」は邪魔でしょうね;
「空」は大地の命を超えてます(笑
アザーラの威厳を感じる素晴らしい作品、ありがとうございました!!
冥香様の文の才能と絵の才能、見習いたいですます♪(謎


**********************
ちょっとウケてしまう小説「大地の命」

実は、冥香様のエイラ像のとうりだったんです。最初(笑
原作では強いものを愛し、悪は大嫌い!!だったんですよね。簡単に言うと(笑
この大地の命も実は原作どうりで話がつづられていたんですね;
それが自分はなにを血迷うたか、あのエイラちゃんになったわけですよ(ぇ
実は昔に書いた「もう1つの物語」で大地の命にでてくるようなエイラちゃんを書いたんです。
そっして今回、それをそのまんま書いてしまったのです(汗
自分としては、エイラちゃんにはそういう過去もあったのでは・・?と考えていたんです。1人だけ(笑
いつのまにかそういうイメージも湧いていたのでしょうか?
それは妄想というのですがね。あしからず。
とんだご迷惑でした;すみません;

しつこいですが、原作に沿ったもともとの「大地の命」をまた書こうかと(笑
ちょっとごめんなさい(狭

そんなところで失礼します。
とんだアホで申し訳ないです;
ではでは〜w
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