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*1leeter*
夏休みが終わり、またいつものように学校が始まる。
いつものように起きて、いつものように朝食を食べて――・・・
・・・って、それじゃぁ学校遅刻する〜〜ッッ!!!
「もぉーーっ!なんで起こしてくれなかったのぉ〜?!」
お母さんに文句を言いながら、慌てて、パジャマから制服に着替える。
「ちゃんと起こしたわよ〜? でも、あんたが起きなかったんじゃない!!」
「あぁ〜はい、はい・・あたしが悪かったです・・・」
「ご飯は〜?!」
「そんなのいらない! じゃぁ、いってきまーす」
あたし、星埜 妃。【ほしの きさき】
高校1年生。
高校生になって初めての夏休みを終え、今日が始業式!
なんだけど・・・バカなあたしは、つい夏休みと同じように起きちゃって
今、遅刻しそう・・・
「もぅ〜始業式に遅刻したら、シャレになんないしッ!!」
なんて、独り言を言いながら学校までの道を急ぐ。
学校が見えてきて、校門までダッシュ〓のはずが・・・。
ドン!!!
誰かとぶつかってしまった。
「す・・・すいませんッッ!!!」
とっさに謝るあたし。
「い、いや。俺こそ悪かった。怪我とかしてない?」
「だ、大丈夫です!!全然ッ!!! ・・・・あの怪我は・・?」
「あぁ、俺こそ大丈夫。立てる?」
そう言って、あたしに手を差しのべてくれた。
な・・・なんて優しい人なんでしょうッ!!!
見ず知らずのあたしに・・・なかなか普通の人にはできないモンよ!!
きっとこの人は、すっごく優しい人なんだろうなぁ・・・・
なんて思いながら、その手に捕まって立ち上がる。
「あっあの、ありがとうございます!!」
お礼を言いながら、その人の顔を見上げる。
背が高い。
先輩かな?あんなことできちゃうんだから、きっとかっこいいんだろうなぁ〜
「あ…」
その人が声を上げた。
「え…?」
あたしもその拍子にその人の顔をよく見てしまった。
その瞬間、あたしの目に信じられないものが入ってきた――・・・
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